はじめに

 シックハウス症候群や アトピー、アレルギーなどの問題があちこちで聞かれる中、昔の木造建築に 立ち返ってみませんか。昔の住まいは全て自然素材。日本人が古くから慣れ親しんだ木造建築には、 健康のための様々な効果が期待できます。



1.調温・調湿効果

  木材には、外気湿度が高くなると吸湿し、 低くなると放出する調湿機能があり、カビやダニの発生に対して 常に抑止効果を発揮しているのです。また優れた断熱性をもっているので、 冷暖房効率も良いのです。

2.殺菌効果

 スギの酒樽やヒノキの弁当箱など、古来より日本人は木のもつ殺菌効果に 気づき、利用してきました。 樹木が発する香気の中にはフィトンチッドという成分が含まれていて、 これは木が傷ついたときに細菌や微生物などから身を守るための、抗菌、 殺菌効果のある成分なのです。これはカビやダニにも有効で、 木造住宅は自らだけでなく、そこに暮らす 人々の健康も守ってくれています。

3.森林浴効果

 知らず知らずに人々に癒しを与える木の家。見た目のあたたかさ、 やわらかさ、木の香り。森林浴の爽快感と通じて、リフレッシュ効果が あります。自律神経の安定や肝機能改善、快眠などに効果があると 言われています。

4.脱臭効果

 乾燥する過程で、木材は収縮しながら思い思いに動きます。  森では、いつも爽やかな空気が広がっています。 木には空気を浄化したり、悪臭を消す働きがあるのです。 こうした消臭作用は身近な生活臭にも効果的です。

5.紫外線吸収

 木材は紫外線を吸収するため、木材から反射する光には紫外線が含まれて いません。差し込んだ光の反射光はとても優しい光となって部屋に満ち、 目の健康やリラックス効果にも一役かってくれます。